HDMI Type Aのピン配置 — 19ピンのプラグとレセプタクル
標準サイズのHDMI Type Aコネクタには19個の接点があります。この資料では、プラグとレセプタクルの番号をTMDSデータ・クロック差動対、シールド、CEC、DDC、ユーティリティ、+5 V、ホットプラグ検出の各信号に対応付けます。
対象範囲: Type Aの接点配置を示します。コネクタの形状だけでは、オプション機能、映像モード、ケーブル性能は判断できません。
コネクタの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コネクタ | 標準サイズのHDMI Type Aプラグとレセプタクル |
| 接点数 | 2列に交互配置された19接点 |
| 主な信号 | TMDSデータ3対、TMDSクロック1対、DDC、CEC、+5 V、HPD |
| オプション | 対応機器における14番接点と19番接点のHEAC関連機能 |
ピン配置図
図はプラグとレセプタクルの嵌合面をそれぞれ正面から示しています。左右方向の番号は鏡像になります。PCBフットプリントは別の向きから描かれるため、配線前にコネクタメーカーの図面を確認してください。
ピン割り当て
色分け: TMDSデータ · TMDSクロック · シールド/GND · 制御/DDC · ユーティリティ/HEAC · 電源
| ピン | 信号 | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | TMDS Data2+ | データ対2の正側 |
| 2 | TMDS Data2シールド | データ対2のシールド/帰路 |
| 3 | TMDS Data2− | データ対2の負側 |
| 4 | TMDS Data1+ | データ対1の正側 |
| 5 | TMDS Data1シールド | データ対1のシールド/帰路 |
| 6 | TMDS Data1− | データ対1の負側 |
| 7 | TMDS Data0+ | データ対0の正側 |
| 8 | TMDS Data0シールド | データ対0のシールド/帰路 |
| 9 | TMDS Data0− | データ対0の負側 |
| 10 | TMDS Clock+ | クロック対の正側 |
| 11 | TMDS Clockシールド | クロック対のシールド/帰路 |
| 12 | TMDS Clock− | クロック対の負側 |
| 13 | CEC | 機器制御バス |
| 14 | Utility / HEAC+ | 従来機器では予約/未使用。対応時はEthernet・音声リターンのオプション機能 |
| 15 | SCL | 画面の対応情報を読むDDCのI²Cクロック |
| 16 | SDA | EDIDなどを交換するDDCのI²Cデータ |
| 17 | DDC/CEC GND | 制御信号とDDCの基準電位 |
| 18 | +5 V電源 | 接続検出・画面識別のためソース機器から供給 |
| 19 | HPD | ディスプレイ側からのホットプラグ検出。対応時はHEAC関連機能も使用 |
金属シェルはコネクタとケーブルのシールドであり、番号付きの19接点には含まれません。接続方法は製品のEMC設計とコネクタ資料に従ってください。
信号グループ
- TMDSデータ(1~9): 3組の差動対で、TMDSモードの符号化された映像と補助/音声データを伝送します。各対にシールド接点があります。
- TMDSクロック(10~12): 差動クロック対とシールドです。新しいHDMIモードでは別の信号方式を使う場合がありますが、ここでは物理接点の割り当てを示しています。
- DDC・CEC・HPD(13、15、16、17、19): DDCのSCL/SDAでEDIDを読み、CECで機器を制御します。ディスプレイは情報の準備ができるとHPDをアサートします。
- Utility/HEAC(14): オプション機能です。両機器とケーブルが明確に対応していない場合は使用しないでください。
- +5 V(18): ソース側から供給されます。汎用の電源出力として扱わないでください。
PCB・ケーブル設計の確認事項
- プラグとレセプタクル、嵌合面と半田付け面を区別してからフットプリントを選んでください。
- 高速差動対は特性インピーダンスと連続した帰路を保って配線し、採用するHDMI ICのリファレンス設計を確認してください。
- DDC、CEC、HPD、高速線を含め、用途に合ったESD保護をレセプタクルの近くに配置してください。
- TMDSのシールド接点、17番ピン、金属シェルの接続は、GND・EMC方針を定めてから決めてください。
- ARC/eARC/HECは両機器とケーブルの対応を確認してください。Type Aの形状だけでは対応を保証できません。
よくある質問
14番ピンは必ず接続されていますか?
いいえ。元の割り当てでは未接続でした。対応する機器だけがUtility/HEAC接点として使用します。
なぜレセプタクルとプラグの左右が逆に見えるのですか?
両方とも嵌合面を正面から見ています。差し込むと接点が合い、背面やPCB側から見ると見かけの順序は再び反転します。
18番ピンの+5 Vで画面を動かせますか?
いいえ。接続検出と画面識別のための限られた電源であり、ディスプレイの動作電源ではありません。