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基礎電子部品

SI接頭語と工学表記

ピコからギガまでのSI接頭語、10の累乗、工学表記、表記規則、電子回路でよく使う単位換算を解説します。

執筆・技術レビューElectroDesignForge Engineering Team

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📖 定義

SI接頭語は、十進のべき乗で単位の大きさを表します。工学表記では指数を三の倍数にして数値を書きます。これにより、ピコ、ナノ、マイクロ、ミリ、キロ、メガ、ギガなどの接頭語と自然に対応します。


早見表:ピコからギガまで

接頭語記号倍率例
ピコp10⁻¹²47 pF = 47 × 10⁻¹² F
ナノn10⁻⁹22 nF = 22 × 10⁻⁹ F
マイクロµ10⁻⁶10 µA = 10 × 10⁻⁶ A
ミリm10⁻³250 mV = 250 × 10⁻³ V
接頭語なし—10⁰4.7 Ω = 4.7 × 10⁰ Ω
キロk10³3.3 kΩ = 3.3 × 10³ Ω
メガM10⁶2 MHz = 2 × 10⁶ Hz
ギガG10⁹5 GHz = 5 × 10⁹ Hz

現在のSI体系には、**クエクト(10⁻³⁰)からクエタ(10³⁰)**までの接頭語があります。上の範囲は、電子設計で特によく使う接頭語を含みます。


接頭語どうしの換算

元の値を接頭語なしの単位に直してから、変換先の接頭語の倍率で割ります。

base value = source value × 10^(source exponent)
target value = base value ÷ 10^(target exponent)

例:4.7 kΩをMΩに換算します。

4.7 × 10³ Ω ÷ 10⁶ = 0.0047 MΩ

物理量は変わりません。数値と接頭語だけが変わります。

対応する表記をまとめて計算するには、n/p/µ/m/k/M/G変換ツールを開いてください。


工学表記

科学表記は係数と任意の整数指数で数値を示します。工学表記では、その指数を三の倍数に限定します。

scientific notation:  47 000 Ω = 4.7 × 10⁴ Ω
engineering notation: 47 000 Ω = 47 × 10³ Ω = 47 kΩ

一般的な正規化した工学表記では、係数の絶対値を1以上1000未満にします。ゼロは指数もゼロとして書きます。負の値では符号を係数に付けます。

十進表記工学表記接頭語を使った表記
0.000 004 7 F4.7 × 10⁻⁶ F4.7 µF
0.000 000 022 F22 × 10⁻⁹ F22 nF
3 300 Ω3.3 × 10³ Ω3.3 kΩ
4 700 000 Hz4.7 × 10⁶ Hz4.7 MHz

接頭語と単位の正しい書き方

  • 大文字と小文字を区別します: mはミリ(10⁻³)、Mはメガ(10⁶)です。
  • キロの記号は小文字のkです。大文字のKはケルビンの単位記号です。
  • 接頭語は単位記号に直接付けます。10 kΩと書き、10 k Ωとは書きません。
  • 数値と接頭語付き単位記号の間には空白を入れます。4.7 µFのように書きます。
  • 接頭語を重ねないでください。1 nmと書き、1 mµmとは書きません。
  • SI接頭語は十進のべき乗を表します。二進のべき乗との区別が必要な場合は、Ki、Mi、GiなどのIEC二進接頭語を使います。
  • 接頭語付き単位をべき乗すると、接頭語もそのべき乗に含まれます。1 cm³ = 10⁻⁶ m³です。
書体によってはマイクロ記号µとギリシャ文字の小文字μがほとんど同じに見えます。回路図、コード、資料では表記を統一してください。

有効数字と丸め

接頭語の換算自体は正確ですが、表示する結果は丸められる場合があります。元の値や測定の不確かさに見合う有効数字を保ってください。

たとえば4.70 kΩは三桁の有効数字を示します。正確に換算すると4700 Ωですが、4.70 × 10³ Ωと書くと意図した精度が明確です。

計算の途中で丸めないでください。余分な桁を保持し、最後の結果だけを丸めます。


電子回路でよくある間違い

  • 1 mAはアンペアの千分の一ですが、1 MAは百万アンペアです。
  • 100 nF、0.1 µF、100 000 pFは同じ静電容量を表します。
  • MHzはメガヘルツ、mHzはミリヘルツで、その差は10⁹倍です。
  • 部品の表示では単位が省かれたり、別の表記法が使われたりします。換算前にメーカーの規則を確認してください。
  • SI接頭語は、許容差、不確かさ、部品の定格に関する情報に代わるものではありません。

関連ツールと資料


参考文献